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会話中の目の動き、会話内容によって健常児と自閉症児では差異があることが判明

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およそ68人に1人の割合で存在すると言われる、自閉症。一口に自閉症と言っても、知的障害の有無等で様々なタイプにわけられるが、会話中の目の動きに一つの傾向があることが研究で分かった。

Vermont大学のTiffany L. Hutchins氏のチームが行った研究によると、自閉症児は「人が何を感じているか」といった感情面についての会話をする際に、相手の目元よりも口元により注目して話す傾向があった。しかし「人が何をしているか」という事象についての会話では、健常児も自閉症児も同様の動きを見せた。

この傾向の理由はまだ明らかになっていないが、研究者たちは、感情に係る会話は実行機能(目的をもった一連の行動を自立して有効に成し遂げるために必要な機能)に大きく関わってくるため脳のメモリをより多く使い、情報量の多い目元の表情を解釈することにまで集中出来ず、比較的読み取りやすい口元に注目するのではないかと考えている。Hutchins氏はこのように自閉症児が感情的な会話を行う状況を、「吹雪の中を運転することに匹敵する」と表現している。

この研究結果は今後言語聴覚士における自閉症児の治療に影響を与えうるだろう。また目の動きに注目することで自閉症に早く気づける可能性が高いため、早期から療育プログラムなどを受けられることで発達をより向上できるかもしれない。

自閉症児のコミュニケーションスキルの向上は、本人の自立に大きく寄与し、その家族にとっても重要な課題である。ITによってそのサポートを行うアプリやスタートアップ企業も存在している。Healthcare@Asiaでは今後その動きも紹介していく予定だ。

 

<参考リンク>
参考ページ:こちら

参考サイト:CDC, Autism Spectrum Disorder (ASD)

参考サイト:ScienceDirect

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