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ロボットセラピストによるアスリートのためのボディマッサージ

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wellness-285584_1920理学療法士や中国の療法士がロボットに変わる日が近い。シンガポールのバスケットボール選手かつ俳優である、チェイス・タンに南洋理工大学(NTUシンガポール)が開発した治療用ロボット「エマ」が提供された。エマは専門家の手業マッサージ技術を使い、筋肉疲労及び傷害を軽減するツボ療法を駆使し、シンガポールのスポーツハブで患者を治療している。

 

エマはAiTreatというNTUの卒業生アルバート・チャンにより設立されたベンチャー企業により開発され、現在スポーツ科学と中国伝統医学の医療機関で臨床試験が行われている。

アルバート・チャンは特別な技能を必要とするセラピストの不足や必要性を感じ制作した。専用のソフトフェアでのみ起動するロボットアームは高品質な医療やスポーツ医療が直面する問題を解決できる。

 

「これはおそらく、伝統的な中国医学医師やスポーツセラピストの為に開発された世界で最初のロボットです。私たちの目的は、マッサージとツボ療法に熟練したセラピストをおきかえることではなく、ロボットが医師の生産性を向上させ、一人の医師でより多くの患者を担当できるよう設計されています。」と生物科学と中国医学をNTUの2学位同時学習プログラムを2010年に卒業したチャン氏は語る。

 

使いやすいインターフェイスと、大量のデータを有したエマは、シンガポールで5年間医師として医療に従事したチャンによって設計された。ロボットはスムーズに多関節運動ができ、6つのロボットアーム、3D立体視カメラや全方向回転可能な3Dプリントマッサージチップで構成される。高度な圧力センサーと連携し作動する安全機能は、快適さや患者の安全性確の要である。

 

エマは試験が始まって以来、テニス肘、肩こりや腰痛など様々な症状を持った50人患者を治療した。キン・テック・トンはスポーツ障害のリハビリテーションや、疼痛管理を扱うチェーンの医療機関である。幹部のココ・チャン氏は、「新たな理学療法のロボットは、特に中国医学やスポーツ医学の分野に破壊的な革新をもたらすだろう」と述べた。

 

「若い世代は肉体系の職業より、知識に基づいた技術職を好む傾向にある。それが、将来的にセラピストの不足に繋がる。ロボットと医師が共働することで、質の高い医療を短時間でできる」とも主張している。

治療の一貫した品質確保のため、エマは患者の状態や特定の筋肉や腱等詳細なデータを正確に測定するセンサーと診断機能を搭載している。これらの詳細な診断は、パフォーマンスレポートに記録され、クラウド上にアップロードされる。治療を始めてからの進捗状況が分かるため、適切な治療が適量できる。

 

傷害や治療、回復状況は医師とセラピストにより測定、管理ができ、アスリートにとって非常に有用である。また、治療プログラムは、患者の回復度合い応じて調節が可能である。チャン氏と研究チームのメンバーは、今年初めに「マイクロソフト開発者スタートアップチャレンジ」という資金援助プログラムを獲得し、マイクロソフトによるサポートを受けることとなった。

 

また、起業後6か月はシンガポールの「エーススタートアップ」からも助成金を受けつつ試作品の製作に取り組んだ。臨床試験が完了した後、AiTreatはよりコンパクトで持ち運びやすい第二世代のロボットの開発に力を入れる計画だ。

 

NTU(中国医療)イノベーションの最高経営責任者(CEO)とイム・ジュイ博士はエマの革新的技術は、大学で学生や卒業生、教授の間で起業と革新的な文化を育成するうえで良いモデルになる、と考えている。

 

アスリートだけではなく一般向けのロボットが開発されることも、遠い将来ではない。ロボットがどのように使われていくのかにも注目すると面白いかもしれない。

 

参照ページ

Robot therapist hits the spot with athletes

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