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肥満対策の薬にアンチエイジング効果

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誰も、加齢・老化から逃れることはできない。しかし、ある研究によって、それを遅らせることができるかもしれない薬が発見された。

“metformin(メトホルミン)”と呼ばれるその薬は、長年、肥満対策用の薬として使用されていた。近年、研究者たちはmetforminを摂取した人が、肥満ではない人よりも長生きしているということを発見した。また、metforminは加齢に伴う癌の発生を抑える効果も見込まれている。

今後、更なる研究が計画されているとともに、the Food and Drug Administration (アメリカ食品医薬品局)はmetforminのアンチエイジング効果について調査することを許可した。”Targeting Ageing with Metformin (TAME)”という名前で知られるこのトライアル調査は、2016年初旬に開始される予定だ。この調査では、癌、心臓病、アルツハイマーを患う、もしくは発症のリスクが高い3000人の高齢者に対して、metforminもしくは偽薬のいずれかを投与する計画だ。患者は、加齢の状態について、その後6年間観察される。また、同時に延命効果についても調査される。

Albert Einstein大学医学部の加齢・老化研究所の所長兼遺伝医学の教授であり、この調査についての共同研究者であるNir Barzilai氏は、下記のように述べる。

「metforminを摂取した人は、前立腺がんを除いた全ての癌で、通常より発症率が30%低かった。また、まだ更なる調査が必要であるが、認知症を防ぐ効果も期待できる。さらに、metforminを摂取した人は、最初は平均よりも肥満体型であり、不健康であった。しかし、肥満ではない人よりも長生きしたという結果になった。」

研究者たちは、metforminの効果について、シーエレガンス(線虫の1種)やねずみなどの動物実験で得ら
れた健康・延命についての結果が良好だったため、楽観的である。Metforminは、細胞内の酸素分子を増や
し、抗酸化作用を高めることで効果を発揮する。その効果の程度については、さらなる研究が必要となる。

まだ結果が出てはいないが、the Food and Drug Administrationにとって、このトライアル調査は画期的
である。もし、この薬が正式に認可されたら、the Food and Drug Administrationが初めてアンチエイジングを目的とした薬を認知することとなる。

 

(参考)Diabetes drug to be studied for its anti-ageing effects

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