A female medical or scientific researcher or woman doctor looking at a clear solution in a laboratory.

シンガポールで研究拠点が増加、研究者に幅広い知識が求められる

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シンガポールの生命科学分野の研究者たちは、産業の成長に従って、より総合的で幅広い知識を持つことが求められている。研究者の給与は、生命科学産業全体で2016年には3‐5%上昇し、ボーナスは1‐2か月分となることが予想されている。

バイオテクノロジーの業界において、広告宣伝の役割を担える研究者は、これから需要が高まってくると考えられる。彼らは、一般的に専門知識が豊富で、商品の利点を正確に伝えることができる。さらに、消費者の感情を理解することができ、それが技術営業者として強みになる。

Randstad Singapore(人材会社)において、生命科学分野のアソシエイト・ディレクターであるJohari Masod氏は、次のように述べる。「複雑な商品を完璧に理解できるだけの知識・技術のある人は、通常MScやPhDという学位を持っています。企業は、それに加えてコミュニケーション能力やビジネスセンスを持った人材を探しています。そのような人材は見つけることは難しいので、バイオテクノロジー業界のあらゆる企業から需要があります。」

生命科学産業のR&Dにおいても、化学、生物学、半導体産業、情報通信、IT分野等、多分野に精通している研究者に対する需要が高まってきている。特に、生化学やテクノロジー分野での経験がある人材は引き合いが強い。

「開発は、正確で信頼でき、使いやすく、ランニング費用が安い機器を作るだけでは十分ではありません。研究者は、ビックデータやloT(Internet of Things)などの機能を持った機器を開発していく能力を身につけなければなりません。」Masod氏は述べる。

生命科学分野において、R&Dや生産能力向上に力を入れる国や地域が増えてきたことにより、一部の企業が臨床開発プロジェクトをシンガポールからそのような国へ移す動きが見られるようになった。これにより、特に患者の選別やヘルスケア分野において、費用を抑えることができる。そのため、シンガポールにおいては、初歩的な臨床研究を担う役割は数年以内に減少していくと予想される。
  
しかし、営業を担える人材、特に発展途上国での就労経験がある人材については、これからも需要が伸びると推測される。さらに、東南アジア周辺で今後、研究拠点が新設されるため、そのような地域でのR&Dやサプライチェーンを最適化できる人材は、今後売り手市場になるであろう。

生産性を高めたい企業は、人材の流出に注意を払う必要がある。なぜなら、多くの企業が生命科学分野において技術面での知識を持っている優秀な人材を欲しているからだ。人材の流出を防ぐことが、将来にわたって高い生産性を維持するためには欠かせない。

(参考)Increase in tech hubs drive demand for multi-disciplined life science professionals in Singapore

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