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助産師の地位向上が、東南アジアの妊婦と新生児を守る

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東南アジアにおいて、妊婦の出産後の生存率を上昇させるために助産師を職業として認めるべきとの提案が博士号取得候補者の学生からなされた。

東南アジアのいくつかの国において、助産師は正式な職業として認められていない。大学院で博士号取得を目指して勉強をしているMalin Bogren氏は、国連の仕事でネパールやアフガニスタン、バングラディッシュで働き、貧困国において、助産師を正式な職業として認定することが母親と新生児の健康にとっていかに大切かをテーマに論文を執筆した。彼女の論文は、スウェーデン・ヨーテボリ大学のサルグレンスアカデミー(医学部とその付属病院)において発表され、アフガニスタンやバングラディッシュ、ブータン、インド、ネパール、パキスタンなど、妊産婦死亡率(妊娠中または分娩後42日以内の母体の死亡率)が高い国々における助産師の分布を明らかにした。これらの国では、助産師は職業として認められておらず、ネパールでは国際基準を満たす助産師がほぼ皆無の状況である。

「これらの国では、適切な知識がないにも関わらず、看護師が助産師の役割を担います。」Malin Bogren氏は話す。

「東南アジアでは、助産師は、独立した職業として法律上定義されていません。調査した国々において、助産師が正式な職業として認知されるためには、法律の整備と助産師を目指す学生、指導する教師を教育面でサポートする包括的な仕組みが必要です。そして、それは助産師の仕事としての地位を高めることにつながるでしょう。」とMalin Bogren氏は続ける。

Malin Bogren氏は、道のりは長いが、決して不可能ではないと話す。看護師との利害衝突や助産師に求める教育水準の違いなど、関係者が持つそれぞれの興味・優先度の違いは、一定の障害になるであろう。しかし、社会、学校、医者など関係者それぞれが緊密に連携し、オープンなコミュニケーションを図ることで、助産師の地位向上が実現できる。

「私の論文では、社会、学校、医者など関係者それぞれが、どのように取り組むべきかを提案しています。この論文が、東南アジアで助産師の地位を高め、妊婦と新生児の健康を守ることに繋がれば嬉しいです。」とMalin Bogren氏は話す。

参考ウェブサイト:http://www.healthcareasia.org/2016/professional-midwives-lessen-maternal-death-in-south-asia/

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