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コンタクトレンズが緑内障の進行を見極める

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センサーが内蔵されたコンタクトレンズが、緑内障患者の病気の進行を見極め、どの患者が最も危険な状態かを把握できるようになったと、ある研究で発表された。

アメリカ・コロンビア大学のメディカルセンターの研究者は、この“スマート”コンタクトレンズから発信される電気信号と緑内障の進行度合に相関関係があることを発見した。この研究結果は、米国眼科学会のオンラインサイト”Ophthalmology”上で、2015年2月5日に発表された。

緑内障は、失明原因第1位の眼病であり、眼圧が高くなり、神経が圧迫されることが主な要因とされている。そのため、医師は、患者の眼圧をチェックすることで目の健康状態を検査する。しかし、この方法は、一時の状態しか確認することができない上、最も眼圧が高くなる夜の状態を確認するのは難しい。”スマート”コンタクトレンズは、常に患者の目の状態を確認することができるため、このような問題を解決できると研究者たちは期待する。

コロンビア大学の研究者たちは、40歳から89歳までの開放隅角緑内障(緑内障の中で最も多いタイプ)の患者40人に対して、このコンタクトレンズの実験を行った。研究者たちは、2年間に渡って少なくとも8回の視野測定を行った。その結果、患者の半分は、緑内障の進行はゆっくりであったが、残りの半分は進行が早かった。

その後、患者は、就寝中も含めて24時間スマートコンタクトレンズを装着し、経過を測定した。すると、コンタクトレンズのセンサーが、レンズの歪みを感知した。眼圧の変化に従って、コンタクトレンズの歪みも変化し、それが電気信号となって機器に送られ、記録される。これは、心電図が心臓の動きを表すのに似ていて、スマートコンタクトレンズの歪みの記録が、眼圧の変化を表すのである。

研究者たちは、夜中に眼圧の変化が大きかったり、眼圧が高くなる回数が多い場合は、緑内障の進行が早くなる傾向があることを発見した。この研究結果は、緑内障への理解を深めるほか、この新しい技術の今後の応用方法を示すものである。また、この研究結果を用いることで、医者は病気の進行をより正確に見極め、リスクを把握することができるほか、緑内障の治療方法を精査する際にも役に立つと考えられる。

「このスマートコンタクトレンズを利用することで、これまでの眼圧検査では判断が難しかった緑内障のリスク(どの患者が進行が早く、どの患者が進行が比較的安定しているか)を測ることができる。また、治療の効果を検証する上でも、とても有効である。医師は、治療に対する病状の変化を、より正しく把握することができる。」と、コロンビア大学メディカルセンター眼科の准教授であり、この研究を率いているC. Gustavo De Moraes医学博士(公衆衛生学修士でもある)は話す。

参考ウェブサイト:こちらから

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